昼下がりのチンポ遊び 飯沼朗 vol.25

都会の昼下がり、カーテン越しに柔らかく光が差し込むラブホテルの一室。シリーズ恒例の静かな導入から始まり、互いの呼吸が近づくにつれ空間の温度が上がっていく。恋人のような距離感を保ちながらも、毎回同じ“遊び”を繰り返す二人の姿には、習慣と欲望が交錯する不思議な親密さがある。映像全体に漂うこの密やかなぬくもりこそが、本作を支える基調のゲイ作品ならではの情緒だ。

飯沼朗は華奢な体つきに似合わぬ存在感を放つモデルとして、シリーズを通じて人気を確立している。相方の青年は屈託のない笑顔を見せつつも、ふとした瞬間に見せる支配的な眼差しで観る者を引き込む。口コミでも「かわいい」「声がよく出ていた」といった評価が多く、二人の呼吸の合い方が視聴者の関心を集めている。衣装や舞台に変化がない分、微妙な態度の差や触れ方の緩急がフェチ性を高める構造となっており、フェラシーンの繊細な息づかいが際立つ。

作品中盤では、ソファでの密着キスからシャワーへの流れが自然に繋がり、丁寧に描かれるシコり合いとフェラの往復運動が見どころ。レビューでも指摘されているように、攻め役の青年が放つ高い喘ぎ声が全体を引っぱり、飯沼の身体が反応するたびに腰が小刻みに震える描写がリアルだ。従属と快楽、攻守の入れ替わりが重層的に描かれ、観る側もそのリズムに引き込まれる。音フェチ・声フェチ両面の強度が、このシリーズが一線を画す理由と言える。

ライクボーイズの人気シリーズとして定位置を築く本作は、過度な演出を排した生々しいカメラワークが魅力。シリーズ第25弾という節目ながら、構成の安定感と被写体の魅せ方にブレはない。繰り返しの中に宿るリアルな息づかいと、パートナー間の信頼を滲ませる視線の交錯が、単なる抜きどころに留まらない完成度を生んでいる。ライクボーイズらしい素朴で等身大の男子同士の距離感を愛でたい人に最適の一本。